日暮里(ニッポリ)
地名 荒川区東日暮里
荒川区西日暮里
駅名 日暮里駅(JR山手線、JR京浜東北線、京成線、舎人ライナー)
西日暮里駅(JR山手線、JR京浜東北線、東京メトロ千代田線)
① 新しい街の意の「新堀」(ニイホリかニイボリかは不明)
と
② 「一日過ごしても飽きない里」の意味で「ひぐらしの里(日暮らしの里)」と呼ばれるようになったこと
との両方が合わさって、日暮里になったようです。
元々この地域は、「新堀(村)」と呼ばれていました。
いつからかはわかりませんが、室町時代にはそう呼ばれていたそうです。
「新堀」とは、新しい街という意味のようで、その頃は街というよりは集落といったものだったのではないでしょうか。
それまで、人の住んでいない地域に人が住みはじめ、当時は盗賊などの外敵や獣の襲来に備え、堀(溝)を掘って集落を作ったことはたやすく想像されます。
高い塀や壁を作るよりは、技術的、労力的に楽でしょうし、機能的ですからね。
当時の人もその堀が特徴的であったため、新しくてきた堀ということで、「新堀」と呼んだのではないでしょうか。
「新堀」の由来については、筆者の想像ですので、ご了承ください。
いずれにせよ、「新堀」と呼ばれていたこの地域に、江戸時代になると、多くの寺院が移転してきたそうです。
その寺院らが桜やツツジ等を植え、庭園を造るようになり、それを見に多くの花見客が訪れるようになったそうです。
それにより江戸の名所となり、「一日過ごしても飽きない里」の意味で「ひぐらしの里」と呼ばれるようになったとのことです。
そして「新堀」の音に「日暮里」の漢字が当てられて、日暮里と呼ばれるようになりました。
江戸時代にはすでに日暮里と呼ばれていたようですが、「新堀」と「日暮里」の両方が使われていたらしく、1887年(明治10年)に正式に「新堀」から「日暮里」に表記されることになったそうです。