3月 162013
 

巣鴨(スガモ)

地名 : 豊島区巣鴨、豊島区西巣鴨
駅名 : 巣鴨駅(JR山手線、都営三田線)、西巣鴨駅(都営三田線)

この地は昔、湿地帯で大池が多数あり、多くの鴨が棲み、巣を作っていたことから「巣鴨」となった、という説がありますが、その由来は定かではありません。

 
「巣鴨」の文字から考えれば、鴨の巣があったから、というのは納得の由来となりますが、「スガモ」という名は、

州賀茂、菅面、州鴨、須賀茂、須賀母、州処面

とも書かれていたそうです。
昔の人は言葉の音が同じであれば、違う漢字を当てて書いたということは容易に想像できますが、これはちょっとやりすぎな感じを受けます。

そこで注目するのが「州(洲)」の文字。
かつてこの地はいくつかの川が流れ、大小の池(沼)が点在したことは容易に想像できます。
川が流れていたのですから、州もあったと思われます。
当て字の「州処面(スガモ)」の「州処(スガ)」とは、砂州(サス)※のことをいうそうです。

※砂州=流水によって形成される砂の堆積構造

そして、「面(モ)」という字は、この場合、水面(ミナモ)の面と同じ意味で使われているのではないか。
「面」とは正確には、表面という意味ですが、水面(ミナモ)といえばある程度の広さをもった池や川を想像するのではないでしょうか。

この地も州や池(沼)でできたそれなりの広さのある湿地帯であったとすれば、州を意味する「州処(スガ)」と、この場合は水をイメージさせる「面(モ)」が合わさって、「州処面(スガモ)」となったのではないかと想像します。(ちょっと無理がありますでしょうか?)

要するにその地形からということになりますが、こんな湿地帯であれば、水鳥も多かったでしょうから当然、鴨も巣を作っていたでしょう。
「州処面(スガモ)」なんて、めんどくさい漢字より鴨がいっぱいいるんだから、巣鴨でいいじゃねえか、となったのではないでしょうか。 (筆者の勝手な想像です。)

 
ここまでは、想像でしたが、この他に説をもう1つ。
この地は湿地帯だったので、葦(ヨシ・アシ)といった水辺の植物が茂っていたそうです。
それがスガモの由来という説もあります。

というと、なんのことがわかりません。
この場合、アシ、ヨシではなく、当て字にもあった「菅(スガ)」のことでしょう。
「菅(スガ)」とは、スゲ、カヤ、フジバカマ、アララギ、苫のこというそうで、どれも水辺や土手などに見られる植物です。

それらの植物がよく茂っていたので、菅(スガ)が茂るで、菅茂(スガモ)となったのではないでしょうか。
しかし、それなら「菅茂」の当て字があってもよさそうですが、ないということは、後からのこじつけの可能性があるのかもしれません。

葦(ヨシ・アシ) = イネ科ヨシ属の多年草。
スゲ = カヤツリグサ科の一つの属である植物(詳しくはお調べください。)
カヤ = イネ科の多年草。古くから屋根材や飼肥料などに利用されてきた草本の有用植物の総称、チガヤ、スゲ、ススキなど。
フジバカマ = キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。 アララギ = ノビル、ネギ属の多年草 苫(トマ) = スゲやカヤのこと。

巣鴨 Sugamo 巣鴨 Sugamo / densetsunopanda

12月 222012
 

池袋(イケブクロ)

地名 豊島区池袋
豊島区池袋本町(イケブクロホンチョウ)
豊島区上池袋(カミイケブクロ)
豊島区東池袋(ヒガシイケブクロ)
豊島区南池袋(ミナミイケブクロ)

駅名 池袋駅(JR、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ・丸ノ内線・有楽町線・副都心線)
北池袋駅(東武東上線)
東池袋駅(東京メトロ有楽町線)

学校 池袋小学校、南池袋小学校、池袋第一小学校、池袋第ニ小学校、池袋第三小学校
池袋中学校、西池袋中学校

この地域は、低湿地で湧き水も豊富だったそうです。
そのような地形ですので川や多くの池があったようです。
また「袋」には、「水辺、池川などの水に囲まれた土地、各川の落ち合ったところ」という意味があり、また水が湧き出る「ぶくぶく」にも通じているそうです。

そのため、地形の特徴である「池」と水に関する意の「袋」が合わさって、池袋になったものと思われます。

「池袋」は古くは戦国時代からその名が見られ、江戸時代の池袋村からきています。

現在の池袋西口の近く、ホテルメトロポリタンの一帯に、かつては「丸池」と呼ばれる池があったそうです。
この池が袋型をしていたという説、「袋池」と呼ばれていたとする説があり、この池が池袋の地名の発祥となったとする説もあります。
「丸池」は今はありませんが、その跡地が元池袋公園にありました。その元池袋公園も今はなく、丸池を偲んで、隣接地に元池袋史跡公園(豊島区西池袋1-9-2(メトロポリタンの北側))が造られました。

しかし、この「丸池」に由来する説を否定する説もあるようです。

筆者は昔、「池袋はかつて湿地帯で、ふくろうが多く生息していたことから、池・ふくろうが転じて池袋になった。」という話を聞いたことがあります。
調べてみると、そのような説はありませんでしたが、由来としては思わず納得しそうな話ではないでしょうか。

単なる偶然だと思いますが、豊島区には郷土玩具として、「すすきみみずく」なるものがあります。
秋の植物のススキの穂で作ったミミズクの人形なのですが、ミミズクといえば、そうですフクロウのことです。
あながち、池袋のふくろはフクロウだったりなんかして、っと思いたくなります。

ちなにみに、「すすきみみずく」は池袋駅から南東の方角にある雑司ヶ谷の鬼子母神で売られているそうです。
また、その由来というのがよい話で、昔、貧しくて病気の母の薬が買えず、娘が鬼子母神に祈ったところ、夢に鬼子母神が現れて「ススキの穂でミミズクを作り、それを売って薬を買いなさい。」とのお告げを受け、その通りにしたところ、飛ぶように売れ、母の薬を買うことができたという、伝説があるそうです。

ついでながら、ミミズクとは頭の部分の羽毛が耳のような形になっているフクロウのことだそうです。
そのフクロウですが、「膨らむ鳥」が転じて、フクロウという名前になりました。
「袋」という言葉は、元は「膨らむ」からくる言葉だそうですから、やっぱりここでもフクロウがつながった!?

Southern white faced scops owl
Southern white faced scops owl / Takashi(aes256)

12月 032011
 

豊島区(トシマ・ク)

区名

豊島の名は、7世紀に大和政権の報告書の中にその名がみられ、8世紀ごろには武蔵国豊島郡の名がすでに見られます。
豊島の由来は、古くは東京湾がこの地に入り込んでいて、多くの島(州)があったことに由来するそうです。

かつて武蔵国豊島郡を治めた豊島氏(武士)は、桓武天皇の流れをくむ武士(秩父氏)の流れをくみ、11世紀の功績により武蔵国豊島郡を賜ったとされています。
それ以降か数代後に豊島氏を名乗ったようなので、豊島氏が地名の由来ではないようです。

ちなみに、武蔵国豊島郡は、現在の千代田、中央、台東、文京、荒川、北、板橋、練馬、豊島、新宿にまたがる広大な土地だったそうです。

豊島区は、昭和7年(1932年)にそれまでの北豊島郡の巣鴨町、西巣鴨町、長崎町、高田町が統合され、由緒ある豊島の名を区名としたそうです。

Ikebukuro,Tokyo
Ikebukuro,Tokyo / t-miki

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